稲武っていったい、どんなところ?
愛知県豊田市から長野県飯田市へと至る日本風景街道「中馬街道」。
この街道沿いにある稲武(いなぶ)は、奥三河の原風景が美しい自然豊かな場所です。
戦国時代には武田信玄・勝頼ゆかりの地として、
そして江戸時代には鳳来寺と善光寺への分かれ道として歴史的にも重要な役割を担った場所でもあります。
稲武を知るには歴史や風土、そして文化など、まちや人をとりまく物事を知ってもらうのが一番。
その背景を知ることで、稲武の「い~な!」がもっと身近で、もっと楽しくなるはずです。
海辺じゃないのに?! 海辺じゃないから塩が要る
“塩街道”の宿場町として、歴史と文化を育んできた
現在の国道153号線が走る「中馬(ちゅうま)街道」は、愛知県の三河湾で作られた“塩”を、海のない山国・信州方面へと運んだ脇街道。
そのため、豊田市中心街から長野県の県境までは「塩の道」とも呼ばれています。
その街道沿いにあるのが「稲武」のまちです。
「中馬街道」と名古屋市熱田から岐阜へと向かう「美濃街道」が交差する場所にあったため、江戸時代には宿場町として栄えました。
100年経った今もなお、土間から塩が浮き出ると言う塩問屋「大和屋」など、往時の面影を残す建物も点在し、歴史感たっぷりのエリアなのです。
「稲武」のまちは、中世戦国時代には“武節郷”と呼ばれていました。
徳川家康が江戸幕府を開くと、三河は家康の生誕の地として天領となり、武節郷は、その支配下となります。
その後、明治22年10月の町村制発令により、武節郷は、川を境に稲橋村・武節村とわかれて発展していきました。
明治30年4月には稲橋村と武節村が組合村となり、昭和15年10月には、2村から一字ずつとった稲武町が誕生!
平成17年に豊田市と合併したあとも、稲武は広域地名として残っています。
稲武の温泉
お気軽に楽しむならば「稲武温泉」
充実の温泉に、+αのお楽しみも満載
「稲武温泉どんぐりの湯」は、道の駅“どんぐりの里いなぶ”内にあり、ドライブの途中、気軽に寄れる日帰り温泉施設です。
開放感あふれる露天風呂をはじめ、桧風呂やジャグジーなど、充実したラインナップ。
週替わりの薬湯には、イチゴや緑茶、グレープフルーツなど、温泉とはまた違ったお湯を、心行くまで楽しめます。
お風呂上がりの食事処や休憩スペースほか、敷地内には各種体験施設、地元のお土産ショップも完備。
ここ1軒で、たっぷり1日遊べます。
泉質 |
単純泉:低張性弱アルカリ性低温泉 |
効能 |
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・疲労回復等 |
稲武の温泉「夏焼温泉郷」
閑静な山のいで湯で、ほっこりゆったり
奥三河・城ヶ山のふもとに湧く、夏焼温泉郷。
都会の喧騒を離れ、静かな山間の中で、のんびりと秘湯を楽しめます。
温泉は弱アルカリ性低拡張性冷鉱泉で、無色透明。
ぬるめの温泉に、ゆっくり温泉につかると、ぽっかぽか。
湯冷めしにくいので、日帰り温泉としてもおすすめです。
泉質 |
低張性弱アルカリ性低温泉 |
効能 |
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩・50肩 |